2019年2月9日(土)に第3回Hello,world!を開催しました。今回のゲストは株式会社RUProduction代表取締役の小原涼さん。福井県の高校3年生です。ちょうどこの日に名古屋スタートアップイベントU20(NSEU20)というイベントが名古屋であり、そこに小原さんが登壇されるということで、「ついでに中津川まで来てくれませんか?」というなんとも失礼なオファーをさせていただいた訳ですm(_ _)m 快諾していただきありがとうございました!

第1章 高校生起業家になった日

小原さんは現在、株式会社RUProductionと言う会社でインフルエンサーマーケティングのビジネスをおこなっています。ざっくり言うと、Youtuberなどのインフルエンサーたちがもっと自由に活動できるようにしよう!という内容です。

え、Youtuberってみんな自由にやってるじゃん!と思われる方も多いと思います。でもそんな世間の認識と業界の実態との間には大きなズレがあるんです。

今では超有名なYoutuberも含めて、Youtubeで生計を立てようとしている多くの人が事務所に所属しています。タレント化している訳ですね。だからYoutuberとして生きていこうとするなら、大手事務所に入って先輩たちとの人間関係をうまくやっていく必要がある。Youtubeに投稿する内容は事務所に規制されて、自分の好き勝手にコンテンツを発信する自由はないそうです。

この点に問題意識を持った小原さん。起業する以前にクリエイターのオンラインコミュニティを運営していたという経験からもヒントがあったのでしょう。小原さんは考えました!

「これ、事務所いらないよね?」と。

事務所を経由するからタレントの取り分が少なくなる。しかも事務所の業務はすべて外注できる。事務所に所属せずにタレント(Youtuber)が活動できるようになったら、もっと自由になれるじゃないか!

じゃぁ、具体的にどうすればタレントが事務所に所属せずに活動できるんだ!?と疑問に思ったあなた。

…はい、ここは参加者だけの秘密です(・∀・)/

こうして、小原さんはYoutuberなどのインフルエンサーが本当に自由に活動できるプラットフォーム造りを始めたのです!

第2章 体感情報格差

インターネットさえあればどんな情報でも入手することができると考えている人がいますが、僕(河合)はそうは思いません。インターネットでは体感情報は絶対に得られません。「体感」だからね(笑)

小原さんが起業しようと思った時「起業の方法も、調べ方も分からない、ネットに出てくるのは情報商材のブログだけ」という問題に当たりました。学校の先生を含む周りの人からは「進学がいいぞ!大企業がいいぞ!」という情報しか得られない。で、小原さんはどうしたか。

「起業家に会って、分からないことを聞こう!」

でも、起業家なんて簡単に見つからないし、気軽に会うこともできないということが考えられました。で、小原さんはどうしたか。

…はい、ここは参加者だけの秘密です(・∀・)/

学生の皆さん、具体的に将来の夢や進路を相談するなら必ずその道の人に会いましょう。小原さんの場合と同じですね。起業したいなら起業家に会う。声優になりたいなら声優として生活できている人に会う。その道や業界を知らない人に聞いても、ほとんどの場合があなたのドリームキラー(ただ否定するだけの人)になる可能性が高いです。本もダメではないけど、実際に会う方が何億倍も良いと思います。

第3章 今後どういう人生を生きていくか

「22世紀をクリエイト」小原さんのミッションです。22世紀を創っていくのは間違いなく今の10代です。小原さんの興味があるものは文化。22世紀に当たり前になっている文化に興味があるそうです。文化レベルで当たり前のものになるためにはテクノロジーが必要です。インターネットはテクノロジーであり、今僕たちが生きている社会は文化ですよね。これを小原さんは「文化イノベーション」と定義していて、これからの彼の行動基準は「この活動は文化イノベーションを起こすのか?」だそうです。

最後に小原さんが夢や目標を持つことについて語ってくれました。行動する時に夢や目標を明確にすると軸がブレない。目標とは「医者になりたい」というような内容。夢とは「人助けをしたい、少しでもたくさんの人を幸せにしたい」というようなことです。

今ある職業が将来もあるとは限りません。だから、目標はいつだって変わる可能性があります。でも、目標が無くなっても、夢があれば必ず新しい目標が見つかります。それでも、夢がないという人はたくさんいると思います。小原さん流の夢を見つける方法を紹介してくれました。それは…

…はい、ここは参加者だけの秘密です(・∀・)/

そして、その上で小原さんはこんなことも言います。「夢はなくてもいい。ただ、夢がないならたくさん勉強して、たくさん経験したほうがいい」。

夢がないからこそ、何にでも挑戦するべきであって、あれは嫌これも嫌と選択肢を狭めるべきではないのです。経験は最高の自己投資です。自分の直感に従って、やりたかったらすぐにやればいいし、違うなと思ったらすぐにやめればいい。思いっきり挑戦できるという点で10代は最強ですね!

Q & A

Q:周りの学生と全然違うことをしていて、価値観の違いなどで孤独を感じたことはないですか?

A:周りがみんなモンスターストライク(ゲーム)をしていても、それも多様性だし、みんな好きなことやればいいと思います。だから孤独を感じたことはないですね。小学生の頃は中国の上海日本人学校に通っていました。ちょうど中国のGDPが日本を追い抜いて世界第2位になった頃でした。3ヶ月で日本語を習得して日本留学をする小学6年生。いきなりヤリでつついてくる外国人。子ども向けのテレビ番組では「勉強とインプットの違いは何か」が議論されていました(笑)。上海ではダイバーシティ(多様性)が形成されていて、国籍・世代に関係なくコミュニケーションをとる環境がありました。

出会った起業家200人もみんなバラバラでした。考え方も、過去も、宗教も、ビジネスモデルも違います。その中で自分の生きがいを見つけ、いかに社会にインパクトを与えていくのかを考えるのがが起業家であることを学び、自分がどう生きていくのかを考える機会になりました。

Q:大学に行ったら戦争について学んで、内戦している国を救いたいです。まずは何からどう行動すればいいと思いますか?

A:もちろん実際に現地に行くのも有りだと思いますが、学生が行くのにはハードルが高いし、苦労して行った所で有益な体感情報を得られないことだってあります。それよりも、地元で何かできないかを考えるのも良いと思います。地元でも体感情報はつくれます。ロータリークラブの会議に参加する、商工会議所に参加するなどでもいいと思います。国連の職員の方が言っていましたが、自分の国や地元を知らない人が他国へ行っても、あまり歓迎されず、むしろ日本史などに詳しいほうが受け入れられやすいそうです。

Q:起業してからモテましたか?

A:…はい、ここは参加者だけの秘密です(・∀・)/