「7つの習慣」というボードゲームで遊んだのですが、これが評判通りとてつもなく面白かったのでレポートします!

「7つの習慣」とは、スティーブン・R・コヴィー博士によって書かれた人生を幸福へと導く成功哲学、ビジネス書で、40か国以上の言語に翻訳され全世界で2,000万部を越えるベストセラーになっています。そして、この書籍で述べられている「7つの習慣」の世界を実際に体験し、身につけることを目的として生まれたのが「7つの習慣ボードゲーム」です。

「7つの習慣」書籍

ちなみに、このボードゲームは現在一般販売されておらず、今からこのボードゲームを新規購入したり、公式のボードゲーム会を開いたりするにはナビゲーターの資格が必要になります。つまり、意識高い系のボードゲームですね。僕はメルカリで買いました(笑)

今回のプレーヤーは河合(僕)、Iくん、Tさん、Mさんの4名です。僕以外みんな教員です。ルールブックだけ読んでいると難しく感じますが、実際にプレイすればすぐに理解できます。そして普通のボードゲームでは味わえない戦略性や協力性が必要なこともすぐに実感できます。このブログで詳細なルールを説明するのは省略しますが、最低限どんなゲームかが分かるようには書いていきますね。

クリア条件

クリア条件は3つ。ゲーム終了時に・・・
①第3ステージにいること
②「刃を研ぐ」というカードを4種類すべて所有していること
③自分のミッションをクリアしていること

①第3ステージにいること

このゲームのプレーヤーは「経営者」だと思って下さい。プレーヤーは第1ステージ「私的成功」、第2ステージ「公的成功」、第3ステージ「成功の習慣化」という3つのステージを駆け上がっていきます。第3ステージに行ったとしてもまだゲームクリアではありません。プレーヤーはゲームが終了するまで、第3ステージに残り続けなければなりません。気を抜くと第2ステージに落ちます(笑)つまりクリアするためには「成功の習慣化」が必要なんですね。

ステージは全部で3つ

それで、どうやってステージを這い上がっていくのかというと、「影響力」と「信用」を獲得しながら進めていくのです。プレーヤーは所持金を使って人材を雇用することができます。人材を雇用すればするほどプレーヤーの影響力は大きくなります。

そして、雇用している人材を活用してプロジェクトを成功させると、報酬としてお金と信用が手に入ります。影響力と信用が一定上貯まると第3ステージへ進むことができます。

人材のカード。レベルが高い人は雇うのも大変。

お金(単位:コヴィー)と信用チップ

②「刃を研ぐ」というカードを4種類すべて所有していること

「刃を研ぐ」というのは自己研鑽のことだと思って下さい。成功を習慣化するには自己研鑽が大事ですよね!という意味合いでしょうか。今回のゲームでは、僕はこれに泣かされました。

刃を研ぐカード

③自分のミッションをクリアしていること

ゲームスタート時に、各プレーヤーにはそれぞれ1枚の「ミッション」が渡されます。これは人生のミッションのことですね。「俺は自分の人生をかけてこれをやりきる!!」ってやつですね。ZOZOの前澤社長なら世界平和でしょうか。

ミッションカード

クリア条件はこんな感じです。そして、ここからがこのゲームの面白いポイントです!このゲームは1人だと絶対にクリアできません(笑)他人をサポートする気のない人、信頼を損ねるようなプレイをする人もクリアできない仕組みになっています。逆に、以下のような考え方をしているプレーヤーがクリアしやすくなります。

・Win-Winを考える力
・他のプレイヤーが欲しいモノを理解する力
・信頼関係を構築する力
・自分の目標を常に意識しながら生きる力
など

ゲーム後のテーブル

プロジェクトカード

具体的に話をしましょう。ゲームを進めていくと、プロジェクトの責任者になる時があります。上の写真1番前のプロジェクトカードだと、このプロジェクトを達成すると報酬2000c(コヴィー)と信頼3ポイントが獲得できます。

ただ、このプロジェクトの遂行には人材が必要です。この場合、A業界でレベル3以上の人材、B業界でレベル3以上の人材、D業界でレベル3以上の人材、F業界でレベル3以上の人材が必要になります。人材がいなければプロジェクトは中止、報酬は一切ありません。

でね、こんなに多くの優秀な人材を1人で雇用できる訳がないんですよ。(笑)自分1人でプロジェクトを達成させることはほとんど無理です。では、どうするか。他のプレーヤーに人材を派遣してもらえるように交渉するのです!

このゲームは、基本的に交渉が成立すればどんなトレードをしてもOKです。この場合、「報酬のうち1000cあげるから、Bの人材貸して!」などと交渉できる訳です。「今回無償で人材を派遣してくれたら、3ターン後に3000c払います!」でもいいし、「Fの人材を出せるのは僕しかいないよね?プロジェクト中止にしたくないなら、報酬の信用は全部くれ!」という交渉をすることも可能です。つまり交渉次第では、自分に人材やお金が無くても、プロジェクトを達成させることはできるのです。

僕らがプレイした時にでてきた発想は、「僕の所持金ではこの人材を雇うことができません。今、雇用費の半額を出してくれたら、この人材はずっと無償であなたに派遣しますよ!」こんな感じで人材のシェアが始まりました。(笑)

僕らのゲーム経過

序盤から河合(僕)とIくんはゴリゴリに交渉を進めます。「そんな交渉ありか!」みたいな契約がどんどん出てきます。

例えば、「Tさんが次にプロジェクトをする時は無条件で人材を貸すから、今1000c下さい!」という契約を僕はTさんとしたのですが、その後なかなかTさんのプロジェクトが生まれず、結局僕が1000cもらって終わりました(笑)

序盤はみんな、自分の影響力と信用を貯めることに必死でしたね。そして、終盤。一番乗りで最終ステージに駆け上がったのは僕でした。でも、まだクリア条件が揃っていない。僕の次に最終ステージに上がってきたのがIくん。TさんとMさんはまだ第2ステージでウロウロしていました。

「あ〜この2人、あと3ターンじゃ無理だな」と僕はニヤニヤするわけです。

そんな折、Iくんの様子がおかしい。なんか超余裕ぶっている。

「あ、Iくんもう条件クリアしてるな!?」

そこからのどんでん返しがとんでもなかった。余裕のあるIくんがガンガンTさんとMさんを支援する!残り2ターンでなんとTさんが条件達成。僕とTさんはお互いのミッションが競合しており、交渉がうまくいかない!でも、僕はTさんだけが持っているカードに頼らないと絶対にクリアできない…詰んだ。ラスト1ターン。Mさんもピンチ。

ここで、プレーヤーの考え方が変わります。

 

みんなでクリアしよう!!

 

ここから怒涛の協力プレイが始まります。

 

ラスト1ターンでなんとMさんもクリア。

 

残りは僕だけ…

 

でもまだチャンスがある。

 

Tさんのカードを使えば僕にもクリアの可能性が!

 

Tさん「一緒にクリアしましょう!」

 

僕「…お願いします!」

 

Tさんのカード発動。

 

山札から最後の一枚を引きます。

 

結果…

 

 

大はずれ!!!

ということで、僕だけクリアできずに終わりました。チャンチャン。

このゲームをクリアできたからと言って「7つの習慣」が身に付いたとは言えませんが、とても多くのことに気づかせてくれるゲームでした\(^o^)/